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大竹富江作品=没後1年で人気さらに高まる=懐古展がNY、東京でも
アート市場の中心地、米国NYのチェルシー地区で、芸術家、故大竹富江さん(1913―2015、帰化人)の懐古展開催中と15日付フォーリャ紙が報じた。
これは死後約1年になる大竹さんが世界的に注目を集める良い機会だ。米国での大竹作品展示会は1960、70年代にワシントン、NY、マイアミで開かれたが、その後はブラジル外で大きな注目を浴びる事はなかった。
息子の大竹リカルドさんによれば、大竹作品は世界中から引き合いがあるという。昨年ロンドンと香港で展示されて以来、多くのコレクターの関心は、日本に生まれ、ブラジルでその生涯を送った女性芸術家に向かった。
チェルシーの画廊で大竹作品を展示する、韓国系米国人のティナ・キムさんは「初めて見た瞬間に魅了された。彼女は日本人とだけ交流せず、現地の芸術家と交流していたから、そのスタイルは独特。東洋風のスタイルを保ちつつ見せる、洗練された色使いと曲線の使い方が特徴的」と語る。
大竹富江懐古展の初日には、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やアメリカズ・ソサエティなどのディレクター達が顔を揃えた。懐古展は今後、イタリア、ミラノのトリエンナーレ、東京都現代美術館でも開催される。また大竹作品はロンドンの美術館「テート・モダン」に所蔵される事が決まった。
現存する大竹作品中、親族の手に残っているものは多くない。購入希望の声は日増しに高まっているが「美術館か芸術界で著名なコレクターにしか手放さない」とリカルドさんは語っている。