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W杯直前の13年11月にクレーン事故は発生した(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
W杯直前の13年11月にクレーン事故は発生した(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

アレーナ・コリンチャンス=2年前のクレーン事故で関係者6人が事故の責任を問われる

 サンパウロ州検察局が、13年11月27日にサンパウロ市東部イタケーラでのアレーナ・コリンチャンス建設作業中に起きたクレーンの転倒事故で2人が死亡した事件で、6人を起訴した。
 建設中のスタジアムの外側にあった巨大クレーンはスタジアムに向かって倒れこみ、スタジアムの1部を破壊した。この事故で、作業員のファビオ・ルイス・ペレイラさん(42)とロナウド・オリヴェイラ・ドス・サントスさん(44)が命を落とした。
 起訴されたのは、建設を請け負っていたオデブレヒト社の社員4人と、また、同社からクレーン操作を外部委託されていた会社の職員2人だ。
 オデブレヒト社エンジニアのフェデリコ・バルボサはそのうちの1人だ。同氏はブラジル政界一大汚職の捜査であるラヴァジャット作戦でも、ルーラ前大統領が頻繁に利用し、真の所有者ではないかと疑われている、アチバイア市の別荘の改装を指揮したとして、取り調べを受けている。
 事故後の調査の報告書は、クレーンが置かれていた場所の地盤が緩んでいたことが事故の原因だとしている。
 サンパウロ州検察局は「誰か1人が原因というわけではなく、被告人らはそれぞれの立場で、事故の発生に直接、間接の影響を与えた。種々の要因が重なった結果、犠牲者も出る悲しい事故につながった」と訴状で述べている。(15日付フォーリャ紙より)