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連日の爆弾発言で政界を恐怖に陥れているデウシジオ上議(Jane de Araujo/Agencia Senado)
連日の爆弾発言で政界を恐怖に陥れているデウシジオ上議(Jane de Araujo/Agencia Senado)

PSDB=党首アエシオも危うし=爆弾供述で汚職関与公表され=事実無根と真っ向否定も

 連邦政府の元上院リーダー、デウシジオ・アマラル上議(労働者党・PT)は、報奨付供述の中で「(最大野党である)民主社会党(PSDB)のアエシオ・ネーヴェス党首の汚職に関する供述を行ったと16日付伯字各紙が報じた。
 デウシジオ氏によるアエシオ氏に関する供述の中で一番深刻だとされているのは、アエシオ氏がミナス州知事時代、〃郵便局〃での不正に関する議会調査委員会(CPI)に送られるべき、同州に本拠を置く民間の農業銀行の情報を粉飾したというものだ。
 同氏によると、アエシオ氏は当時のPSDB事務総長で現リオ州知事のエドゥアルド・パエス氏を、当時CPIの委員長だったデウシジオ氏の元に遣わし、農業銀行の情報開示の期限を延ばすように頼んだという。
 デウシジオ氏は、アエシオ氏が電力公社エレトロブラス傘下のフルナス・セントライス・エレトリカス(FCE)から賄賂を受け取っていた事も語った。この供述はラヴァ・ジャット(LJ)事件で報奨付供述を行った闇ブローカー、アルベルト・ユセフ被告の証言内容と一致する。連邦検察庁はアエシオ氏もLJの捜査対象者のリストに入れていたが、最高裁が対象外としたため、同件に関する捜査は行われていない。
 デウシジオ氏は、LJ関連でアエシオとFCEの関わりを証言した3人目の人物だ。しかしデウシジオ氏は他の2人と違い、汚職計画の主犯に指名されたFCEの元エンジニア・ディレクター、ジマス・トレード氏を知っており、供述内容はルーラ前大統領から聞いたことだと話している。
 アエシオ氏に関する供述は他にも出ている。LJで報奨付供述を行った闇ブローカー、アルベルト・ユセフ被告は、アエシオ氏は当時、ジマス・トレード氏から受け取った400万レアルの賄賂を進歩党の故ジョゼ・ジャネーネ下議と分けていたと供述。ロビスタのフェルナンド・モウラ被告はFCEからの金は、アエシオ氏とジャネーネ氏、PTで山分けされていたと供述している。
 アエシオ氏はデウシジオ氏の証言公開後の15日、「全て偽りで、物証もない。全てが伝聞に基づいている」との声明文を発表した。