ルーラ前大統領が地裁からの逮捕を回避するために閣僚入りし、17日に大衆が注目する中で官房長官に就任するなど、国民が動乱する中、国際的なトップモデルでアメリカ在住のジゼル・ブンチェンがフェイスブックで自らの意見を述べた。
ジゼリはブラジル国旗がうっすらと背景に映る中で海に向かって祈りを捧げる写真を使い、そこに、ラヴァ・ジャット作戦を管轄するパラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事の言った「自由な社会における民主主義は、統治される側が統治者の行動について知っていることを前提とする」との一文を乗せた。
モロ判事は、ルーラ氏の官房長官就任が明らかになった直後、連邦警察が録音していたルーラ氏の盗聴記録の公開を許可し、官房長官就任が公職特権を得るのが第一目的だったことを思わせるジウマ大統領との会話や、ラヴァ・ジャット作戦の捜査妨害を願う発言、最高裁や議会を愚弄する発言などを世に晒した。
このため、親ルーラ派からは、「でも、モロ判事の行動は行き過ぎだ」「モロ判事(の言葉)をリンカーン大統領のように崇めるなんて」などの書き込みを受けた。
だが、ルーラ氏の行動に不満を持つブラジル国民は、ジゼリの言葉に共感を示した。ブラジル在住のファンの一人は、「ここに住んでいる人たち以上に愛国心を示してくれてありがとう。ここには、証拠まで出てきているのにまだルーラが無実だと信じ続けている人がいるわ。孫の代になったとき、祖父母たちが最も汚れた政権に加担していたことを恥じるようになるのが目に見えているというのにね」との書き込みも行った。別のファンは「その通りよ、ジゼリ。この国がよくなり、法がきちんと機能する国であるよう期待しているわ。いつまでも隠しおおせるはずはないということを、汚職に関わった全ての人が知るための例にしなくちゃね」とコメントした。(17日付バンジ局サイトより)
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