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■ひとマチ点描■そろばん教師で夢実現

平成学院で奮闘中の高柳さん(奥)

平成学院で奮闘中の高柳さん(奥)

 幼稚園教育にそろばんを取り入れる「平成学院」で、新人日本人教師の高柳和加奈さん(26、埼玉)が1月から教鞭を取っている。そろばん、国語、算数の授業を受け持っている。
 実家のそろばん教室「USA」はさいたま市を中心に600人の生徒を抱え、両親も揃って教師というDNAを引き継ぐ。昨年6月に父の和之さんが「ロータリー国際大会」で来伯し、同校を見学した際に来伯の誘いがあった。
 元々は美容関係の仕事に就いていたが、「そろばんの仕事をやりたい気持ちと、もう一つ海外に出たい気持ちもあったんです。まさか両立するなんて」と迷わず来伯を決めた。
 「高校の頃から実家では教えてました」といい、26歳ながら教師歴は10年以上。同校の浜崎みゆき校長も「日本から先生が来るのは25年ぶり。たくさん働いてもらわないと」と期待をかけている。
 駐在員子弟に対応するコースが中心だが、ブラジル人にも教える機会があり、自身もポ語を学びながら奮闘中。当地でのそろばばん教育に対し、「海外で日本の文化を教えることは、将来の架け橋を育てることでとても光栄。自分の得意なそろばんで少しでも貢献していきたい」と目を輝かせた。(桃)