ブラジル時間の21日未明、リスボンでラヴァ・ジャット作戦(LJ)第25弾が敢行され、第10弾敢行時に国外逃亡したラウル・シュミッチ・フェリペ・ジュニオル容疑者が逮捕されたと同日付各紙サイトが報じた。
同容疑者はブラジルとポルトガルの2重国籍者で、ペトロブラス(PB)元国際部長のネストル・セルヴェロー被告の後に国際部長に就任したジョルジ・ゼラダ被告と共に会社を経営。ロンドンで美術品のギャラリーを開いていたが、LJ作戦開始で同国に移り住んだ。
シュミッチ容疑者はPB役員に賄賂を支払う役目と、国際企業が石油採掘船の契約を結ぶ際の仲介役も果たしており、LJ第10弾でゼラダ被告やセルヴェロー被告、元サービス部長のレナト・ドゥッケ被告らと共に逮捕されるはずだったが逃亡。昨年10月に国際警察が指名手配された。
LJ第25弾は初の国際作戦で、作戦はポルトガル警察と同国検察が敢行。同容疑者の自宅は時価300万ユーロで、多数の美術品や書類も押収された。ブラジル検察庁は同容疑者の強制送還を要請済みで、ポルトガル当局が検討中だ。