民主社会党(PSDB)サンパウロ市支部が20日、ジョアン・ドリア氏を正式にサンパウロ市市長選候補に決めた。同氏を強く推薦していたジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事は18年の大統領選を目指すと言われている。21日付伯字紙が報じている。
18日に対抗馬のアンドレア・マタラゾ氏が同党脱退を申し出たため、20日の決選投票は実質1人争いとなり、ドリア氏が3266票中3152票を獲得、勝利した。
同党の候補選びはサンパウロ州支部の大物同士で意見が割れ、2月28日の一次投票もマタラゾ氏とリカルド・トリポリ候補がドリア氏陣営の不正行為を疑って対立するなど白熱したが、最後は、州知事が後ろ盾となった元報道キャスターで企業家のドリア氏が勝利した。
州知事は来週にもドリア氏のシャッパを組むために動き始める意向で、相手の党には自身と関係の深いブラジル社会党(PSB)や民主党(DEM)、連帯(SD)、緑の党(PV)の政治家を考えているという。
また、ドリア氏のサンパウロ市市長候補指名で、アウキミン知事が狙っている18年大統領選のPSDBの候補指名に一歩前進と見る向きも少なくない。もう一人の有力候補アエシオ・ネーヴェス氏は、デウシジオ・アマラル上議の発言でラヴァ・ジャット作戦での疑惑が暴露されたばかりだ。
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