与党の労働者党(PT)や政府首脳らの要請を受け、ネルソン・バルボーザ財相は21日、各州財政援助案や公費の上限などを含む種々の政策を発表したと22日付エスタード紙が報じた。
これらの政策は「財政調整」の名目で出されたが、その政策の多くは景気の回復と雇用の拡大を狙ったもので、短期的には出費を拡大する方向性を持っている。
諸政策のなかで一番目を引くのは、緊急時特別対策制度(REC)と呼ばれるもので、経済成長が1%以下の状態が1年以上続き、財政状況が悪化しても、国家にとって「本質的」「戦略的」とされる重要案件に関しては、予算削減を行わなくても良いとするものだ。
RECは特別制度の一つとして機能するが、事実上、政府が当初意図していた、財政調整目標の変動幅を設定するという方針を変更するものだ。
連邦議会は現在、大統領罷免問題で大きく揺れており、新しい法案や政策の審議、決議を行う事は難しくなっているが、政府側は市場や投資家達に、国家財政の正常化のために努力している事をアピールしたい意向だ。
議会での審議迅速化のため、政府は全ての提案を一つのプロジェクトに盛り込んだ。それは、各州財政の負担軽減計画が既に州知事の支持を得ており、早く可決される見込みがあるからだ。
バルボーザ財相は、RECは短期的な政策で経済を安定させるために必要なものだと説明した。
RECで保護される分野には、経済活性化政策(PAC)や医療部門が含まれる見込みだ。
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