31歳、ジョナスの挑戦=ポルトガルリーグの得点王
2018年ロシアW杯出場を目指し、南米予選を戦っているブラジル代表のFWジョナス(31)は、ポルトガルの名門ベンフィカで今期、27試合29得点の活躍で代表に招集されたが、そんな彼が、プロのキャリアを諦め、薬局に勤める寸前だった事を23日付エスタード紙が報じた。
ポルトガルリーグで首位を走るベンフィカのエース、ジョナスは代表合流直前に行われた対ボアヴィスタ戦でも得点を挙げ、今期リーグ戦でのゴール数を29に伸ばした。
これは欧州主要リーグの得点ランクトップの選手、イグアイン(28点・ナポリ)、クリスチアーノ・ロナウド(28点、レアル・マドリド)、ルイス・ソアレス(26点、バルセロナ)、ロベルト・レヴァンドフスキ(25点、バイエルン・ミュンヘン)らを押さえての堂々1位だ。
「ジョナスはマークを外すのが上手いし、経験も豊富だ。彼から沢山学びたい」―。そう語るのは、ベンフィカに今期新加入のメキシコ人選手、ラウール・ヒメネスだ。
家族が住んでいたサンパウロ州タイウバ市に産院がなく、隣のベベドウロ市で生まれたジョナスは、コーヒー園の中で友人達とボールを蹴るのが大好きな少年だった。だが、将来プロサッカー選手になるかは全く分からなかった。
13歳でカンピーナス市に本拠を置くプロチーム、グァラニーのテストに合格したが、家族から300キロも離れて暮らす事を望まなかったジョナスは、兄のジエゴが経営する薬局を手伝う事にした。
しかし、当然ながら、仕事には身が入らなかった。それでも薬学部に入学したジョナスだったが、家族の勧めもあり、薬学部を中退、サッカーにかけるために家を出る事にした。
グァラニーでの活躍が名門のサントスFCの目に留まって移籍するも、膝に全治半年の怪我を負い、治った頃にはチームに居場所はなかった。
その後グレミオ、ポルトゲーザとチームを移った。グレミオ時代の09年に、コロンビアのチームとの国際試合(リベルタドーレス杯)で信じられない好機を逸した時は、そのニュースが世界中を駆け回り、スペイン紙に「世界最悪のFW」と呼ばれた。
11年にはスペインのヴァレンシアに入団したが、泣かず飛ばずのままだった。だが、スペインで4シーズン過ごした後、ポルトガルのベンフィカに移るとブレイクを果たした。
今やベンフィカでゴールを量産するジョナスは、同チームの伝説的選手、エウゼビオにも例えられるほどだ。怪我をして戦列を離れたフィルミーノの代役として3年半ぶりの代表復帰を果たしたジョナス。強敵のウルグアイ、パラグアイを相手にゴールをこじ開ける事が出来るか?