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空から突然、水の大放射=水道管破裂で家々に被害

 22日午後11時頃、リオデジャネイロ州ノヴァ・イグアス市プラド・ヴェルデス区で水道管が破裂し、吹き上げた水で塀が倒れる、屋根が壊れる、家中が水浸しになるなどの被害が出た。
 「母はほとんど死ぬところだった。皆が寝ていたところに大水が降り注ぎ、天井の一部が娘の上に落ちたりした。水の勢いで扉が壊れなければ、全員死んでいたかも」と言うのはカルロス・エンリッケさんだ。
 「何もかも台無しよ。家の中には何も残っていないわ。着の身着のままで4人の子供を助けるのが精一杯だったわ」と言うのは、グラセ・ケリーさんだ。
 トゥリッパス通りの住民によると、同様の事件は何度も起きており、「私達はゴミ以下よ」と嘆く住民さえいる。
 水の直撃で壊れた屋根が車の上に落ちる、天井が抜け、家中が水浸し、壊れた家具が部屋中に散乱などの被害は、水の勢いがいかに強かったかを物語る。壁には水が達した跡が残り、方法の低で逃げ出すしかなかった住民達は、水が引くのを待って家に戻ったが、家財道具はメチャメチャ、衣類は使い物にならず、眠るところさえないという状況下にいる。
 同州の水道・下水公社Cedaeは22日夜の内に水の供給を止め、23日に破裂した水道管の修理を行った。23日にはCedaeの職員が派遣され、家屋や道路などの被害状況を確認した上で、保障の方法などを決めるが、「この手の事故は3度や4度じゃなく、毎回、大きな被害が出ている」という住民の顔には怒りを通り越した諦めさえ窺われた。(23日付G1サイト、同日付テレビニュースなどより)