サンパウロ州内の公立校給食を巡る不正を扱うサンパウロ州検察局の「アルバ・ブランカ作戦」第2弾が29日午前に行われ、計7人が逮捕された。29日付伯字紙サイトが報じている。
アルバ・ブランカ作戦は、ベベドウロ市に本部がある有機農業家族協同組合(Coaf)が、州内の市の保育園や公立校での給食の契約を円滑に行うため、州内の実力者に贈収賄を行って便宜を図ってもらった上、材料価格を水増しするなどして不正な利益を得ていた可能性を捜査している。
この2年で州内22市の学校給食の契約に疑惑がもたれているが、今回はベベドウロ、バレットス、セヴェリニア、カンピーナス、そしてサンパウロ市が対象となった。
この日の捜査では、サンパウロ州議会(Alesp)元議長のレオネル・ジュリオ容疑者やサンパウロ州議員連合(Uvesp)現会長のセバスチャン・ミジアーラ容疑者、Coaf前役員のカルロス・エドゥアルド・ダ・シウヴァ容疑者ら計7人が逮捕された。
この汚職計画のロビイストで仕掛け人的人物と見られる、レオネル容疑者の息子のマルセロ・フェレイラ・ジュリオ容疑者は、1月19日に行われた第1弾の時点から逮捕の対象となっているが、今回も逮捕出来なかった。第1弾ではベベドウロで計6人が逮捕された。
1月に逮捕されたCoaf前会長のカシオ・シェバビ容疑者によると、この計画にはAlesp現会長のフェルナンド・カペス氏やサンパウロ州運輸局のデュアルテ・ノゲイラ・ジュニオール局長(共に民主社会党・PSDB)、バレイア・ロッシ下議(民主運動党・PMDB)ら、州政府の要職者や州議員らが関与していると見られている。