PMDBの連立与党離脱がブラジルのニュースを独占しているが、29日、そのPMDBともつながりが深く、昨今の抗議デモでもおなじみのキャラクターとなった黄色いアヒルが5千羽分、大統領府の前に置かれ、話題となっている。このアヒルは、PMDB党員でもあるパウロ・スカッフィ氏が会長をつとめるサンパウロ州工業連盟(Fiesp)がパウリスタ大通りの本部前に皮肉を込めて置き、有名になった。ポルトガル語で「ツケを払う」は「アヒルを払う(パガール・ア・パット)」というが、「国のツケなんて誰が払うか」というメッセージだ。28日付伯字紙は黄色い帯に「罷免」と書いた広告が延々と続いたが、今後、至るところでこのアヒルを見ることになりそうだ。
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サンパウロ州政府は、州立学校の教員に払っているボーナスを今年は払わないと発表した。このボーナスは、州立学校の指標で優良な成績をあげた学校の教員に対し、2009年から払っていたもので、それ以来、毎年支払いがなされていた。州はその代わり、2014年から行われていなかった給与調整を全ての教職員に対して行うと発表したが、ボーナスと引き換えというやり方に組合側は早くも反対している。
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SBT局の名物司会者、ラチーニョの番組でおなじみだったコメディアンのマルキート(56)は現在、サンパウロ市会議員だが、政治家としての同氏にスキャンダルが浮上している。それは、2人の秘書に規定より安い月給を支払い、余りを自分が横取りしていた疑いを持たれたもので、州検察局が捜査中。悪いことを覚えて欲しくないが。
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