ブラジル沖縄県人会とブラジル沖縄文化センターの『2016年度定期総会』が先月21日午前、サンパウロ市の同県人会館で開かれ、本部、地方44支部から会員ら約150人が出席した。
黙とう、島袋栄喜会長のあいさつに続き事業報告が読み上げられた。琉球民謡コンクール、ウチナー芝居をなどの例年行事を主催したほか、沖縄空手古武道演舞大会や卓球大会、実業家の集いを初開催する試みがあった。
県人会は収入67万4653・57レ、支出64万8849レ、文化センターは収入22万5027・94レ、支出21万1774・76レだった。
事業計画では県人会創立90周年式典が目玉となっている。前夜祭として9月3日、市内の劇場でウチナー芝居大会を行なう計画を進めており、翌4日に県人会館で式典を行なう方向。翁長雄志知事らの来伯も期待される。10月26~30日には母県で、第6回世界のウチナーンチュ大会も控えている。
会費はインフレにともない、55レから60レに値上げすることが承認された。予算案として県人会は収支共に62万レ、文化センターは収入16万レ、支出15万6千レと算出している。
2016―17年度の評議員について、補充15人を含む60人が決定。またサンパウロ州外のカンポ・グランデ、ロンドリーナほか、プレジデンテ・プルデンテなどから支部長交代のあいさつもあった。
一部会員からは、「施設利用料が高すぎるのではないか」と質問が上がったが、「価格表は一般向け。沖縄文化の普及や継承活動に関するものは、状況に応じて決めましょう」と返答し理解を得た。