サンヴィセンテ=9歳で初の誕生パーティ=地区の警官達が内緒で準備

サンパウロ州海岸部サンヴィセンテ市に住むエリック君(9)が3月27日、生まれて初めての誕生パーティを経験。思いがけぬプレゼントに涙を流した。
エリック君の誕生パーティは彼が住むサンバイアトゥーバ地区の軍警達が用意したもので、何も知らずに軍警や友達が待ち受ける警察署に来たエリック君は、ケーキと飲み物が用意されたテーブルや軍警達が買ったプレゼントの自転車を見て泣き出してしまった。
エリック君は毎晩のように警察署に顔を出し、学校の宿題やレポートをやっている。サンバイアトゥーバ署の警官達はエリック君が大好きで、署内には、彼が宿題などをやるための台付きの椅子まで用意されている。
エリック君が警官達に囲まれて宿題をやっている写真はフェイスブックにも流れ、何千人もの人がアクセス。写真を見た人の中には「警官は助産夫、医師、教師、消防士など、実に様々な仕事をしてくれている」とコメントしたり、警官の仕事ぶりやエリック君が一生懸命に宿題をする姿を賞賛したりする人もおり、警官達も反応の大きさに驚いたという。

エリック君が警官と懇意になり、毎晩のように交流する様子は、軍警や市民にとっても喜ばしい姿だ。サンバイアトゥーバ地区は、サンヴィセンテ市でも犯罪が多い地区の一つで、警官が死んだり、抗争事件が起きたりもするが、軍警達が地域社会に溶け込もうとする事で、エリック君のように警官を身近な存在として受け止める人も増えてきた。エリック君が軍警達の働きやその知識に感嘆し、驚きの声を上げたりする様子は、軍警達の誇りとなり、更に地域に溶け込もうとする動機付けにもなっている。
毎日のようにエリック君と顔をあわせ、特別な思い入れも出来た軍警達は、「もうすぐ誕生日だが、誕生パーティをやってもらった事はない」と聞き、内緒のパーティを計画。エリック君の友達を招き、ロウソクやケーキ、炭酸飲料、中古だが整備した自転車、チョコレートや服を準備した。
思いがけないプレゼントに涙したエリック君が満面の笑顔でロウソクを消し、ケーキカットを行う様子は、再び、地域の人々の話題となった。(3月29、31日付G1サイトより)