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LJ第27弾=Sアンドレの企業家ら逮捕=ブンライ通して借りた金は

 連警が1日朝、大サンパウロ市圏4市でラヴァ・ジャット作戦(LJ)第27弾を敢行、サントアンドレ市(SA)の企業家と労働者党(PT)元事務局長を逮捕したと同日付伯字紙サイトが報じた。その報道概要は次の通り。
 同作戦は、昨年11月に逮捕されたジョゼ・カルロス・ブンライ被告が04年10月にシャヒン銀行から借りた1200万レの行方などを追跡するものだ。シャヒン・グループは同被告に金を貸した後、ペトロブラスと石油採掘船ヴィトリア10000に関して16億ドルの契約を締結。先の金は同契約獲得のための賄賂と見られている。
 ブンライ被告はルーラ前大統領の友人で、PT幹部の要請で形の上の借金をしたと供述した。1200万レの内、少なくとも600万レは、二つの企業を経てSAの企業家ロナン・マリア・ピント容疑者所有の会社や本人、同容疑者が後に買収したABC地区の地域紙の所有者に渡っている。
 同容疑者はSAでバス会社や清掃会社を経営、メンサロン事件で有罪となったマルコス・ヴァレリオ被告は12年、ブンライ被告は02年のセウソ・ダニエルSA市長殺害事件に関与する人物に金を回したと供述している。同市長は、SAの公共交通機関から集めた賄賂がルーラ氏の大統領選用の裏金となっていた事を告発しようとして殺されたと見られている。
 ピント容疑者は同件の真相をばらすと、ルーラ氏や元閣僚のジョゼ・ジルセウ、ジウベルト・カルヴァーリョの両氏を脅迫していたとされ、600万レは口止め料と報道されている。
 同容疑者と共に逮捕されたPT元事務局長のシウヴィオ・ペレイラ容疑者は、LJ絡みのOASやUTCの不正についての口止め料を受け取ったとされている。
 強制連行後に事情聴取を受けたPT元会計のデルビオ・ソアレス氏は、ジルセウ元官房長官と共にブンライ被告とシャヒン銀行との間を取り持ったとされる。ジウセウ氏の友人でジャーナリストのブレノ・アウチマン氏も、LJ主犯の一人のアウベルト・ユセフ被告からのSA市長殺害での脅迫者口止めへの関与指摘で事情聴取を受けた。