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サントス=現金輸送会社襲われる=未明の銃撃戦で3人が死亡

 サンパウロ州海岸部サントス市マクコ区で4日未明、現金輸送会社が強盗団に襲われ、警察との銃撃戦が繰り返され、3人の死者も出たと同日付伯字紙サイトが報じた。
 事件発生は午前4時頃で、自動小銃などで武装した男性少なくとも10人がプロセグール社の門を壊し、構内に押し入った。強盗が金の入ったトランクなどを車4台に押し込んで持ち去ろうとした時、軍警が駆けつけたため、強盗と軍警の間で激しい銃撃戦が起きた。
 犯人達は持っていた爆弾で近くに止めてあったトラックを炎上させて逃亡。軍警はサントス市郊外のバスターミナル脇のアンドラダス広場(ペスカドール区)を固めたが、犯人達は軍警と再び銃撃戦を展開してアンシエッタ道に入った。
 アンシエッタ道では道路警察が包囲網を敷いたが、犯人達はクバトン市内のカスケイロ区とヴィラ・エスペランサ区で再び銃撃戦を行い、サンベルナルド・ド・カンポ方面に向けて逃亡した。
 犯人達は軍警の包囲網突破後、車4台を放棄しながら逃亡。放棄車両回収などのため、アンシエッタ道は計2時間、車の通行が禁止された。
 軍警は回収された車の中から現金が入った袋や自動小銃などを押収したが、プロセグール社は、被害に遭った金額は公表しない意向だ。
 この事件では、道路警察配属の軍警2人が死亡した上、路上生活者らしき男性1人も銃撃戦の際の流れ弾に当たって亡くなった。また、軍警3人が負傷した。
 プロセグール社周辺は住宅街で、門を破壊する音や爆発音、銃声で目覚めた住民も多かった。
 プロセグール社では昨年11月6日未明にもサンパウロ州カンピーナス市の支店が約20人の強盗に襲われ、ダイナマイトと変圧器が爆発。近くにあったトラックへの放火も行われた。この時は警備員がガスの栓を開けたため、犯人達は一部の金だけを持って逃亡、また、軍警到着が遅かったため、警官接近を知らせる犯人側の発砲があっただけで、銃撃戦は起きていない。