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ハダジ市長=サンパウロ市公立校の制服を大量保管=保育園3校分の契約金で

 サンパウロ市現市政が、ジルベルト・カサビ前市長時代の市立校の制服を、倉庫業者と高額契約を結んだ上、3年間も倉庫に保管していたと5日付エスタード紙が報じている。
 大サンパウロ市圏グアルーリョスにある倉庫に保管されているのは、開封をしていない状態のサンパウロ市立校の制服156・5トン分だ。これらの制服は10年、11年、12年、13年に納入され、前市長時代の青と緑(現行は深い青)で仕立てられている。また、学用品や靴、靴下も保管されている。
 この業者は14年から市の教育局と契約を結んでいるが、その契約額は今年末までの3年で1500万レに上る。この額は、サンパウロ市で建設が遅れている保育園を3軒建てられる額だ。また、カサビ市長が結んだ3回の保管契約は計200万レで、額の差が大きい。
 サンパウロ市教育局はエスタード紙に対し、これらの制服は補修が必要で、補修後に再度保管されたもので、先週、社会福祉局に寄贈するための手続きをとったと説明した。
 父兄たちからは「今の規格と違っていても構わない。子供たちはすぐに破いてしまうから、古い制服も歓迎だ」として、旧い制服を求める声も出ている。

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