ブラジル東京都友会の定期総会が先月28日、東洋街のニッケイパラセホテルで行なわれた。2004年から会長を務めた坂和三郎さん(82、東京)が6期12年で退任。後任には尾和義三郎さん(75、同)が抜擢された。
坂和さんは就任当初を振り返り、「会費を徴収しない都友会にとって、最大の懸案事項は運営費の捻出。岩崎(秀雄)さんから引き継いだときには都の助成も打ち切りになり、非常に憂慮したことを覚えている。だが就任直後、運よく会所有物件の借り手が見つかった。貯蓄もでき安心して引き渡せる」と安堵した。
「役員、会員らが自然と集り協力するような雰囲気にしてほしい」と後進に託し勇退。新会長には1971年に移住した元パ紙記者で、現在はテレビ制作のコーディネート会社「南米通信社」で代表を務める尾和さんが就任した。
20年東京五輪に向け、リオ五輪には舛添要一都知事の来伯もある。同会にとっても重要な一年となりそうだ。7日、交代あいさつに来社した新会長は、「リオ・東京を結ぶ架け橋となるため、何かお手伝いできれば」と抱負を述べた。
なお、昨年に創立50周年を迎えた同会は、記念誌も作成中。最新版の都知事メッセージが到着次第、印刷へ回すという。都知事来伯に合わせ、リオ五輪までの完成を目指している。
昨年度の収入は約11万4千レ、支出は約8万1千レだった。今年度予算として収入約3万2千レ、支出約10万レと計上。所有不動産における借り主の家賃滞納により、大幅な赤字を見込んでいる。
新役員は以下の通り(敬称略)。【会長】尾和義三郎【副会長】山下リジア、林慎太郎【書記】佐々木佳子、森原クリスチーナ【会計】鈴木壽、早川エイジ【理事】小松パトリシア、大沼潤、神田アントニオ【監査役】正=島田政夫、岡田本子、本田スジ、補=高井まゆみ、坂和由香了、鈴木さゆり