サッカー・サンパウロ州選手権1部の第一ラウンド最終節が10日に終了した。
サンパウロ州伝統の4強、コリンチャンス、サンパウロFC、パルメイラス、サントスFCは共にベスト8、準々決勝進出を決めたが、その事がサンパウロ州サッカー連盟(FPF)の悩みの種となった。
準々決勝は次の週末の16日と17日に開催が予定されていた。コリンチャンスとパルメイラスはホーム開催権を持っており、サンパウロ市で試合は開催される。サンパウロFCは敵地オザスコ市での試合だが、オザスコ市はサンパウロ市から目と鼻の先の距離だ。3日にパルメイラスとコリンチャンスのファンの間で喧嘩が起き、死者まで出た事もあり、同日、同時刻での開催は不可能だ。
おまけに17日午後は罷免騒動真っ只中のジウマ大統領を支持する集会が開かれ、その警備にも人員を割かなくてはならない。そこで11日に、FPFが下した決定は次の通りだ。
16日の18時半にサントスFCがサントス市で試合をし、17日の16時にコリンチャンスがサンパウロ市東部で試合を行い、同日18時半にサンパウロFCがサンパウロ市西隣のオザスコ市で試合をする。割を喰ったのはパルメイラスで、収益面で不利な18日の月曜21時に試合を行う事となった。
サントスFC以外は、州選手権より余程重要な、南米一を決める大会、リベルタドーレス杯の決勝トーナメント進出がかかる試合も控えており、日程面で恵まれているサントスFCが、去年に引き続き優勝を果たす可能性が高いが、結果は果たして…。(規)
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