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LJ28弾=アルジェロ元上議逮捕=CPI出頭ネタにゆする?=建設会社から500万レ収賄

 連警が12日朝、サンパウロ市、リオ市、ブラジリアなどでラヴァ・ジャット作戦(LJ)第28弾を敢行、ジム・アルジェロ元上議(ブラジル労働党・PTB)を再犯防止のため無期限逮捕したと同日付伯字紙サイトが報じた。
 同元上議の自宅には家宅捜索が入った。同元上議の他、同元上議の元秘書2人が一時逮捕され、建設大手OAS社の役員らも捜査対象とされた。
 今回の作戦で連警は21の令状を取っている。内訳は家宅捜査と物件押収14件、再犯防止拘束(無期限逮捕)1件、一時逮捕2件、強制連行の上で供述をとる4件だ。
 連警はリオでInvepar(I)社の家宅捜索も行った。I社は、サンパウロ州グアルーリョス空港とリオの地下鉄工事の担当会社で、OAS社はI社に24・4%の資本参加をしている。
 LJ第28弾の中心は、ペトロブラスを巡る疑惑解明のために14年に設置された上院の議会調査委員会(CPI)と上下両院の合同調査委員会(CPMI)で、建設会社がCPIに呼び出されるのを回避するため、副委員長だったアルジェロ元上議が建設請負会社に、自分を支援する政党へ選挙献金を装った賄賂を払うよう要請したとの疑惑で、それに付随した贈収賄や資金洗浄などの捜査も進められている。
 アルジェロ元上議の名前は、UTCエンジェニャリアのオーナーのリカルド・ペッソア氏が、UTC社へのCPIの捜査回避のために同元上議に賄賂を払ったとの報奨付供述を行ったことで捜査線上に上った。同元上議は、15年12月にブラジリアの連邦警察で供述を行っている。
 リカルド・ペッソア氏はLJ事件の報奨付供述者の一人で、500万レアルをアルジェロ元上議に払ったと供述した。
 昨年8月にフォーリャ紙が明らかにしたところによると、ジョゼ・ロベルト・アルーダ元連邦直轄区知事(共和党・PR)と、ルイス・エステヴォン元上議(労働革新党・PRTB)、アルベルト・フラガ下議(民主党・DEM)の3氏は、14年にアルジェロ元上議を通し、同年の統一選挙用資金としてUTCからの寄付を受け取ったと証言している。
 アルジェロ元上議は当時、UTCから献金を受けた事は認めたが、UTCからの献金は、UTCがCPIの捜査から外されたこととは無関係だと供述していた。