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サンパウロ市=帰宅直後の弁護士夫婦殺害=26発もの銃弾を浴びる

 サンパウロ市ラッパ区で10日午後、共に弁護士である夫婦が帰宅直後、車庫の中で銃の連続乱射を受け、殺害される事件が発生した。12日付伯字紙が報じている。
 犠牲となったのは、フランシスコ・フェレイラ・メデイロス・フィーリョ氏(68)と妻のテレーザ・ルイーザ・アウメイダ・メデイロス氏(45)の2人で、車で帰宅後、車庫の扉が閉まるまでの隙を狙って侵入してきた、赤いTシャツに青いジーンズをはき、ニット帽をかぶった男に計26発の銃弾を浴びせられて死亡した。
 この車にはもう一人、85歳の弁護士も同乗しており、足を撃たれて病院に運ばれたが、命に別状はなかった。
 夫婦はこの日、交換留学でアイルランドに行く娘の送別会に参加しており、送別会を終えて家に着いた直後に殺された。
 犯人は現在も逃走中だが、警察は被害者と犯人は顔見知りとみて捜査を進めている。同夫婦宅は2週間ほど前も空き巣に襲われ、コンピューターや時計、宝石などを盗まれた。また、事件当日、犯人は夫婦の帰りを10分以上待っていたことも防犯カメラの記録で判明している。
 メデイロス氏は、1987年から94年にかけて、銀行貸付を受けることを目的とした企業の資料改ざんなどの詐欺罪で逮捕歴があり、92年には、控訴で逆転したものの、4年の実刑判決を受けかけたこともあった。