ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)とリオデジャネイロ日伯文化協会(ICBJ、聡伯バストス会長)が共催し、7日夜、サンパウロ市の文協ビル貴賓室でボサノバコンサートを行なった。ICBJ理事ダビ・レアルさんの発案で、両文協による初の共催行事が企画された。
レアルさんの司会で、両文協会長があいさつに立った。呉屋会長は「共催は喜び。今後も交流が必要だ」と述べ、聡伯会長も、「昨年の外交120周年で絆を深めた両国。今日の音楽イベントでさらに活発化しよう」と呼びかけた。
金田聖治(ギター)、宮川信之(ベース)、ジオゴ・ロドリゲス(ドラム)3氏による金田トリオ、尺八奏者のシェーン・リベイロさんの演奏で幕開けし、プロ歌手のガビ・ブアルケさんが登場。「イパネマの娘」「想いあふれて」など、およそ10曲を美声で披露し、日系人や駐在員ら約150人の来場者を楽しませた。
訪れた二世の60代女性は、「子どもの頃は娯楽がなくラジオで音楽を聴いていた。それをきっかけにボサノバが好きになった。有名な曲もあったし、生でプロの歌声を聞けて良かった」と笑顔を見せた。
公演を終えたガビ・ブアルケさんは「日本には元々関心があったから、今日のようなイベントに参加できて幸せ。尺八とのコラボはとても興味深い出来事になった。落ち着いた雰囲気の中で歌えて、素晴らしいコンサートだった」と、満面の笑みを浮かべた。
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