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先祖に感謝捧げる大切な機会=生長の家ブラジル伝道本部理事長=寺前継雄

 毎年4月の第2日曜日に、生長の家ブラジル宝蔵神社大祭が開催されます。とくに今年は第60回目なので、私たちにとって特別な意味をもちます。
 この日は私たち生長の家の信徒にとって、ご先祖様や生前親しくしていた、いまは亡き方たちに感謝を捧げる大切な日であります。
 私のような日系二世の多くは、子どものころ、祖父や祖母が神棚や仏壇の前で祈る姿をよく目にしたことと思います。母は毎日、ご飯がたきあがると、ご飯を銅の器にもって、自分自身で仏壇にそなえるか、私や兄弟に言いつけて供えさせていました。
 先祖供養は日本人の習慣ですが、生長の家のおかげで私たちは感謝をこめて先祖供養を行うことの大切さを再認識することができました。
 イビウーナ南米練成道場の敷地内に宝蔵神社が建立されてから、生長の家ブラジル伝道本部は宝蔵神社大祭を開催するようになりました。
 ご先祖様の名前を記入した霊牌をイビウーナ南米練成道場に送ると、大祭中にその御霊が招霊され、聖経読誦によって供養されます。
 近年は毎年200万柱以上の霊牌が届き、宝蔵神社で供養されています。
 宝蔵神社の霊殿に奉安される霊牌に名前が書かれた御霊は一年間、毎日5回祭祀がおこなう聖経読誦によって供養されるのです。
 宝蔵神社大祭の参拝者は毎年増加傾向にあったので、遠方の方たちも参拝できるようにと数年前からネットで生中継を始めました。
 最近は日系人だけでなく、先祖供養の大切さを知った非日系ブラジル人も毎日先祖供養をし、宝蔵神社大祭に参加しています。
 この大祭は、多くの人たちが南米練成道場に集まり、ご先祖様に感謝の心を捧げる大切な機会なのであります。