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下院=ジウマ大統領罷免の判断=367人の下議が賛成=規定の342人を上回る圧勝=今後は上院での審議へ

 17日、下院本会議でジウマ大統領(労働者党・PT)の罷免審議を上院で継続するための投票が行われ、審議継続に賛成が全議席の3分の2(342票)を大きく超える367票を獲得、同大統領の罷免審議継続を承認した。これで、92年9月29日のフェルナンド・コーロル大統領以来、史上2度目の不名誉な結果となった。罷免審議は今後、上院に回されるが、下院での賛成票が予想以上に多く、ジウマ氏にはかなり不利な展開となった。18日付伯字紙が報じている。

 17日午後11時5分頃、罷免審議継続賛成が341票となった直後、エドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)が475人目の下議として「ブルーノ・アラウージョ下議、ペルナンブッコ州、民主社会党(PSDB)」の名前を読み上げた瞬間、罷免賛成派議員が同下議に駆け寄り、祝福ムードとなった。野党のPSDBが党全体で罷免賛成に投じていることは周知だったためだ。
 興奮の中、11時7分にアラウージョ下議が「この歴史的瞬間を私がつとめるとは何と光栄なことか。ブラジル民の叫びを込めて私は賛成に投じる」と言った瞬間、ジウマ氏の罷免問題が上院に送られることが正式に決まり、同氏の胴上げがはじまった。
 最終票は賛成367、反対137、棄権7、欠席2だった。ジウマ氏にとっては、PMDBが67票中59票、進歩党(PP)が44票中38票、共和党(PR)が40票中26票、社会民主党(PSD)が37票中29票と、連立政権で票の母体となっていた党から多数の罷免賛成が出たのが響いた。党全員が罷免反対を表明したのはPTとブラジル共産党(PCdoB)だけだった。
 最高裁には、投票当日も、PTや多くが反対票を投じた民主労働党(PDT)などが、同日の本会議での投票差し止め請求を出したが、全て却下された。また、上院では、ジウマ氏寄りの上議らが、罷免の代わりに、新たな大統領選を早めて行うことを提案すべく動いているが、実現性を疑われている。
 罷免に向けた動きは、下院が18日に上院での罷免審議開始を要請。これを受けた上院は、19日の本会議で要請書を朗読後、内容を審議する特別委員会の構成員21人の選出にかかる。特別委員会は2日以内に招集され、委員長と報告官を選出。10日以内に報告官が本会議にかけるか否かの意見書を提出し、5月5日頃承認をはかる。審議継続の場合は意見書朗読後に官報に掲載、48時間後の本会議(10日前後)で過半数が審議継続に賛成なら、大統領は180日間休職となる。
 親ジウマ派のレナン・カリェイロス上院議長(PMDB)は上院での審議を拒否することも出来るが、下院での差が開いたため、差し止める気はないとされる。ミシェル・テメル副大統領(PMDB)も説得に動いている。

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