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東西南北

 17日に行われた下院でのジウマ大統領罷免審議の継続を問う投票で、ひとつの大きな別の対立があった。それは社会主義自由党のジャン・ウィリス下議が、ジャイール・ボルソナロ下議(キリスト教社会党)に向かい、唾をはきかける場面が見られたことだ。ウイリス氏によると、自身が投票を行う瞬間にボルソナロ氏が腕を掴み、投票を妨害しようとしたという。ウイリス氏は興奮して「何度でも唾をはいてやる」と息巻いていた。ウイリス氏は議会内の同性愛者解放運動の中心人物で、対照的にボルソナロ氏は女性や同性愛者の蔑視や、人種差別で批判も多い人物。大統領罷免以外に別のドラマが展開していたというわけだ。
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 大サンパウロ市圏では先週、妊婦や高齢者、6カ月以上4歳未満の子供を対象として、A型インフルエンザH1N1の予防接種がはじまり、長蛇の列ができた。18日からは、慢性的な疾病を抱えている人と出産後45日以内の女性も予防接種の対象となる。前者は、糖尿病や心臓系、神経系の病などを抱えている人で、後者はちょうど免疫が低下している頃だという。サンパウロ州でH1N1感染が原因で死亡した人は96人で、17人がサンパウロ市で起こっているという。
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 17日に行われたサッカーのサンパウロ州選手権で、サンパウロFCは格下のアウダックスSPに1―4で大敗する屈辱の敗戦を喫し、ベスト8で姿を消した。いくら相手がグループ・リーグのC組を首位で通過したチームとはいえ、全国選手権3部にも入れないチームにこの敗戦はあまりに痛い。リベルタドーレス杯で面目を挽回できるか。