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神父が飲酒運転でひき逃げ=調理助手の被害者は即死

 53歳の神父が17日の夜、サンパウロ州モンテ・モル市内を走る州道101号線で、調理助手のアレクサンドロ・ロドリゲス・ド・アマラウさん(39)をひき逃げし、現行犯逮捕されたと19日付伯字各紙が報じた。
 被害者は頭部に大ケガをしており、救急車が現場に到着した時は、既に亡くなっていた。
 証言によると、被害者は歩道橋のない所で道を横切ろうとしたという。
 同神父は飲酒運転で、被害者の救助も行わずに走り去ったが、10キロ先の料金所の手前の広場で停まった。フロントガラスが割れ、車体も大きく破損した車に気づいた州道管理会社職員らは車を路肩に寄せさせた上で警察に通報したが、神父は自主的に停まったと供述している。
 呼気中のアルコール濃度が、1リットル当たり0・36ミリグラムと基準値を上回っていたことから、同神父は直ちに逮捕され、ひき逃げによる過失致死と飲酒運転の罪で起訴された。同神父は18日に5千レアルの保釈金を払って釈放されており、今後の裁判には自宅から出廷する。
 警察は安全上の理由から神父の名を伏せており、アメリカーナ市在住で、事故当時は近しい友人の招きに応じたミサの帰りだったとの情報が開示されているのみだ。
 近隣地帯を統括しているカンピーナス市大司教区担当者は、同神父は今後、規定に従った処分を受けることになるとだけ語った。
 同神父は取調べに対し、切り株にぶつかったか投石にあったかと思って停車しなかったと語っている。神父は、事件当日はミサの間も一日中赤ワインを飲んでおり、運転時に疲労感があったと供述した。カンピーナス大司教区は事件に関するコメントを避けている。