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メルコスル議会=ブラジル議員が祝会から退場=罷免問題での批判に抗議し=民主主義条項の適用は?

 南米南部共同市場(メルコスル)参加国の議員達によるメルコスル議会(Parlasul)が、25日にモンテビデオで25周年記念セレモニーを開催したが、同議会のホルヘ・タイアナ議長が前日、「ブラジルでの大統領罷免問題は議会によるクーデター」とする文書を公表した事もあり、ブラジル議員の大半が抗議の意味で退場したと同日付各紙サイトが報じた。
 ジウマ大統領が「正当な根拠のない大統領罷免はクーデター」と言い続けているのは周知の事実だ。同大統領は22日の国連会議での演説でこそ「クーデター」の言葉をさけたものの、23日にキトで開かれた南米諸国連合(ウナスル)の会議には、マウロ・ヴィエイラ外相と外交問題専門のマルコ・アウレリオ・ガルシア大統領府特別補佐官を派遣し、罷免成立の場合は民主主義条項を適用して処罰する事も含めた監査を要請した。
 ジウマ大統領が国連会議で「大統領罷免はクーデター」と発言し、国のイメージを損なう事を恐れていたミシェル・テメル副大統領や野党関係者は、演説が穏便なもので終った事に安堵したが、ジウマ大統領は直後の記者会見で「ブラジルで起きているのはクーデターだ。メルコスルやウナスルはこの過程を監視していて欲しい」といきまいた。
 また、米国に発つ前、最高裁のセルソ・デ・メロ、ジアス・トフォリ、ジウマル・メンデスの3判事が「罷免は憲法で認められた手続きでクーデターと言うのは重大な誤り」との見解を示した事にも、「やがて私を裁く立場となるのだから、私見は言うべきではない」と批判した。
 南米で「大統領罷免はクーデター」との考えに支持を表明したのは、アルゼンチンのクリスチーナ・キルチネル前大統領や、ベネズエラのニコラス・マドゥーロ大統領などで、メルコスル議会のタイアナ議長もキルチネル派の人物だ。
 ブラジルからの議員達20人は25日、400人入る記念セレモニー会場で外務省職員より後の席を指定された事などを「議員団を侮辱する行為」とし、タイアナ議長がサイトに掲載した発言内容と座席問題に苦言を呈したが、議題に入ってないとの理由で無視された。
 立腹した議員らは「今日、サイトでタイアナ議長の無責任な発言を見て驚いたが、座席の場所も同議長の意向を汲んだものに他ならない。我々は即刻退場する」と宣言。17人が退場した。
 ブラジル議員団は、25日午後の同議会で、マルビナス(フォークランド)諸島はアルゼンチンの領土だと認めて欲しいという要請への投票を拒否した。26日の同議会ではタイアナ議長の発言内容について抗議し、その真意を問いただす意向だ。

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