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コルコバードの丘で五輪警備訓練を行う軍警(Rogerio Santana/GERJ)
コルコバードの丘で五輪警備訓練を行う軍警(Rogerio Santana/GERJ)

リオ五輪=開幕まで100日切る=COBが聖火を受け取る

 ブラジル五輪委(COB)委員長のカルロス・アルトゥール・ヌズマン氏は、8月5日の五輪開幕まであと100日となった27日、ギリシャの首都、アテネのパナシナイコ競技場にて、ギリシャ五輪委員長のスピロス・カパロス氏から聖火を受け取った。
 また、開幕まで100日を記念して、世界各国のメディアはリオ五輪の展望から、懸念材料までを扱った特集記事を掲載した。独国、スペイン、仏国、伊国などは、ブラジルが多くの問題を抱えていることを報じている。
 独紙「ディー・ヴェルト」は、リオで若い黒人の死亡率が高いことや、競技施設建設のために立ち退きを強いられた人々を扱い、『使い捨てのごみ同然に扱われる住民』と題した記事を載せた。
 スペイン紙「マルカ」は、リオ五輪による再開発は、12年のロンドン大会や92年のバルセロナ大会のような現実に即したものではなく、都市計画の視点に乏しく、高級マンション建設型の「投機ゲーム」になっていると報じた。
 伊紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」は、注目の選手100人を紹介すると共に、ブラジルの景気後退や政治的混乱にも関わらず大会組織委が驚くほど楽観的だと報道した。
 英紙「ガーディアン」はさらに容赦なく、見出しも「リオ五輪まであと100日、パーティーの後に残るのは山の如き廃墟」と強烈な上、記事の内容も「リオ五輪ほど、間違いだらけの五輪はない」との論調だ。
 地元伯字紙フォーリャも、種々の工事は14年のワールドカップ開幕100日前の時より順調に進んでいるが、ブラジルの政治、経済の状況は比較にならないほど深刻で、チケット販売も低調。ジカ熱を恐れて、外国からの観光客も二の足を踏みかねないと報じている。