【既報関連】ジウマ大統領に対する罷免審議継続を問うた17日の下院本会議でのキリスト社会党(PSC)のジャイール・ボルソナロ下議の発言を受け、五つの政党とイヴォ・エルゾギ氏が同下議を告訴したと27日付G1サイトが報じた。
ボルソナロ下議は17日、軍政下で最も残虐な迫害を行った軍司令官カルロス・ブリリャン・ウストラの名前を挙げた上で、「カルロス・アウベルト・ブリリャン・ウストラの功績を讃え、ジウマ・ロウセフ氏の罷免審議継続に賛成」と語って票を投じており、国内外のメディアから様々な批判の声が上がっていた。
これを問題視して動き出した組織にはブラジル弁護士会(OAB)や緑の党(PV)などがあるが、今回は、労働者党(PT)と自由社会党(PSOL)、ブラジル共産党(PCdoB)、民主労働党(PDT)、Redeの5政党とエルゾギ氏が連邦検察庁に告訴した。
エルゾギ氏は、軍政下の迫害で死亡したジャーナリストのヴラヂミル・エルゾギ氏の息子で、先の5政党同様、ボルソナロ氏の発言には迫害を擁護または賛美するような意図がなかったかを問い、その真意を明らかにするよう求めた。
5政党の代表達は、連邦検察庁に「同下議の行為は憲法の規定を無視した、連邦議員にあるまじきもので罷免に値する」との文書を提出した。