熊本地震の発生を受け、当地で義援金を呼びかけている熊本県文化交流協会の田呂丸哲次会長らが5日、現状報告のため来社した。
同協会では発災直後から募金運動を開始。他県の出身者からも寄付があり、すでに約15万レアルもの寄付が集まっている。寄付者名は熊本県庁に通知するが、匿名の寄付も多数。また個人の大口寄付者も複数あるという。
田呂丸会長は、「支援してくださる方は予想よりはるかに多い。遠方はアクレ州の県人からも電話があった。皆様の支援が本当にありがたい」と感謝を述べ、「熊本では余震が続いており、再び大きな地震が来ないか私たちも心配」と目線を落とした。同会長の80代の従兄弟は、現在も車に寝泊りしているという。
日下野良武理事長は「我々も役員と事務員総出で、自分の仕事を投げ打って奮闘しているが、母県のことを思えば大したことはない」と言い、「ブラジルの熊本県人も非常に心配している。問合せの電話も大変多く、直接事務局を訪れる人もいる。会長以下、助け合いながら対応している」と状況を説明した。
なお、引き続き義援金を呼びかけている。振込先はブラジル銀行リベルダーデ支店(Agencia=1196―7)、口座番号42479―X、名義は「Associacao Kumamoto Kenjin do Brasil」。
当日はブラジルニッポン移住者協会の杓田美代子会長、オイスカ・ブラジル総局の花田ルイス副会長も同席。両団体を通じて寄せられた、計2件の寄付を田呂丸会長に手渡した。
杓田会長は「移住者協会とオイスカでも、震災義援金を募っている。こちらで取りまとめて熊本県人会にお渡しするので、縁のある方は連絡してほしい」と呼びかけた。
問い合わせは杓田会長(電話=11・96182・2468、メール=miyokoshakuda@uol.com.br)まで。