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上院罷免特別委員会で質問をするグレイシー上議(Geraldo Magela/Agência Senado)
上院罷免特別委員会で質問をするグレイシー上議(Geraldo Magela/Agência Senado)

LJで週末に起訴3件=パラナ2件に最高裁1件=マンテガ氏からも圧力?

 ラヴァ・ジャット作戦(LJ)で6日、パラナ州の連邦地裁に2件、最高裁に1件の起訴状が提出されたと7、8日付伯字紙が報じた。
 地裁への起訴状の一つは、ルーラ前大統領の友人の牧畜企業家ジョゼ・カルロス・ブンライ被告が04年にシャヒン銀行から借りた1200万レの内、600万レを受け取ったサンパウロ州サントアンドレの企業家ロナン・マリア・ピント容疑者や、この動きに関わった人物9人が対象だ。9人の中には、同容疑者への金調達のためにブンライ被告名義で金を借りさせたデルビオ・ソアレス労働者党(PT)元中央会計や、広告企業家のマルコス・ヴァレリオ・デ・ソウザ氏ら、メンサロンで断罪された人物もいる。
 ヴァレリオ氏によると、ピント容疑者は当時、02年に起きたサントアンドレ市のセウソ・ダニエル市長殺害の件で「秘密をばらす」と、ルーラ前大統領やジルベルト・カルヴァーリョ元大統領付秘書室長、ジョゼ・ジルセウ元官房長官らを脅していた。
 検察官は6日、ピント容疑者が金を受け取った事は確かだが、市長殺害と金の授受の関係は証拠不足のため、資金洗浄などのみで起訴すると発表した。第27弾の逮捕状申請事由には市長殺害絡みの脅迫も含まれていたため、セルジオ・モロ判事も同件絡みの捜査前進を期待していた。
 もう一つの起訴状は、14年に設置されたペトロブラス(PB)での汚職〃ペトロロン〃調査のための上下両院の議会調査委員会への企業召喚回避のために賄賂を要求した件で、ジム・アルジェロ元上議(ブラジル労働党)親子やUTC、OAS、オデブレヒトといった企業関係者ら11人が対象だ。前記3社やトーヨーセタルが払った755万レと20万ユーロは複数政党に選挙資金の名目でばら撒かれた。
 一方、検察庁は、ジウマ政権元官房長官のグレイシー・ホフマン上議と夫のパウロ・ベルナルド元通信相(共にPT)、クリチバの企業家の3人をPB絡みの金100万レを10年の上議選に使用した件で起訴。同上議らが金を要求した事は、PB供給部元理事のパウロ・ロベルト・コスタ被告や闇為替商のアウベルト・ユセフ被告が報奨付供述で言及していた。
 なお、オデブレヒト社元社長のマルセロ・オデブレヒト被告は司法取引で、ギド・マンテガ元財相やルシアノ・コウチーノ社会経済開発銀行総裁が14年、ジウマ大統領の再選資金の供給を強要したと供述している。