昨年11月にラヴァ・ジャット作戦(LJ)の捜査妨害を行ったとして現職逮捕されたデウシジオ・アマラウ上議が、10日の上院本会議で議席を剥奪されたと11日付伯字紙が報じた。
ペトロブラス社国際部元理事のネストル・セルヴェロー被告の国外逃亡などを図ったとして逮捕された同上議は当時、上院政府リーダーだった。ジウマ大統領やルーラ前大統領がLJの捜査妨害を図ったとの報奨付供述の内容は、現・前大統領に対する検察庁の捜査開始請求提出に繋がった。
アエシオ・ネーヴェス上議や停職中のエドゥアルド・クーニャ下院議長が電力関係の汚職に関与していたとの供述に関しては、最高裁が11日、LJとは切り離し、ジウマル・メンデス判事とジアス・トフォリ判事が扱う事を決めた。
同上議の処遇は、昨年来、上院倫理委員会と憲政委員会で検討されていたが、9日の同上議による弁明後、憲政委員会は最高裁での動きを見極める意味で、再弁明の機会を与える事にした。
ところが、レナン・カリェイロス上院議長が9日、同上議の処遇決定までは大統領罷免問題を審議しないと言い出したため、憲政委員会は急遽委員会を開き、議席剥奪を求めた倫理委員会の意見書を承認。10日に同上議の処遇を問う事で、11日に大統領罷免審議継続に関する投票を行う約束を取り付けた。
10日の本会議は76人が出席。本人や弁護士不在のまま、憲政委員会委員長と議長を除く74人が賛成し、同上議の議席剥奪が決まった。
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