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三菱航空機=MRJ、中南米で売り込み=受注上積み目指し注力

MRJ90 飛行試験一号機(By CHIYODA I Own work, via Wikimedia Commons

MRJ90 飛行試験一号機(By CHIYODA I Own work, via Wikimedia Commons

 【シャーロット共同】三菱航空機(愛知県豊山町)傘下の米国三菱航空機の山上正雄会長が10日、共同通信のインタビューに応じ、開発を進めている国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の受注上積みを目指し、中南米の航空会社への売り込みに力を入れる方針を明らかにした。
 中南米は競合機を手掛けるエンブラエル(ブラジル)のお膝元だが、「顧客をひっくり返したい」と同地域での初受注に意欲を示した。航空見本市に出展している米南部ノースカロライナ州シャーロットで語った。
 中南米のメキシコやコロンビアでは経済成長に伴って中間層の航空利用が拡大し、MRJのような小型機は「需要がある」と指摘。セールスを強化する考えを示した。
 MRJは、基本合意を含めて最大で計427機を受注。昨年11月に初飛行を成功させたことで「潮目が変わり、本当の商談になりそうな引き合いが多くなった」と指摘した。今のところ注文を受けていない欧州でも、「多くの航空会社に興味を示してもらっている」と成約に期待感を示した。


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 共同通信の取材で、南米進出に力を注ぐと表明した三菱航空機。本社のある豊山町は、人口約1・5万人と小規模ながら、名古屋空港があることで有名。調べてみると、空港の敷地面積はなんと町の3分の1を占め、同社も飛行場内に所在するという、航空業界と密接に関係する町のようだ。また米大リーグ、マイアミ・マーリンズに所属するイチローの出身地でもある。小さな町から巣立った同選手のように、三菱航空機も国際舞台で活躍できるよう応援したいところ。