米国のミシガン大学が20カ国のボランティアの協力で行った調査によると、ブラジル人は睡眠時間が比較的短い事が判明した。
2014年に開発した携帯電話用のアプリケーションを使った調査で、何時に寝て何時に起きるかと聞いたところ、ブラジル人は平均で7時間36分眠っている事が判明した。この数字はシンガポール人の7時間24分や日本人の7時間30分に次ぎ、3番目に短い事が判った。睡眠時間が最も長かったのは、オランダ人の平均8時間16分だったという。
就寝時間の平均は、日本人が午後11時30分で、シンガポール人が午後11時50分。ブラジル人は午後11時40分だった。研究者達は、ブラジル人は様々な理由で夜更かしする傾向があるが、就寝時間が遅くなっても、体内時計はある程度の時間で目覚めるよう働きかけるため、睡眠時間が短くなるのだろうと見ている。
調査では、女性は平均して男性より30分長く寝ているという。この傾向は、30歳代から60歳代の人達に特に顕著だという。
また、起きている間に太陽の光を浴びている時間が長い人は就寝時間も早い事や、若い人の就寝時間や起床時間は、他の年代の人に比べて個人差が大きい事も判った。
英国のケンブリッジ大学の研究者は、最近は社会ネットワークやアプリケーションを使って世界的な実態を探ろうとする傾向がある事を認めると共に、こういったデータは実験室などでは集められないとの見解も明らかにした。
これらの研究からは、世界的に睡眠不足に陥る傾向がある事も判明したが、研究者達は、労働者が睡眠不足に陥ると、2型の糖尿病発生その他の健康上の問題も引き起こすと警告した上で、内容をもっと掘り下げるためには毎日の活動と睡眠の関係についての新しい調査や研究が必要だと述べている。(7日付BBCニュース、同日付G1サイトなどより)