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リベルタ杯=サンパウロFCホームで先勝=柵倒壊でファン負傷の事故も

 クラブチームサッカー南米大陸王者の座を争うリベルタドーレス杯準々決勝第1戦が11日、サンパウロ市のモルンビー競技場で行われ、地元のサンパウロFCがミナス州ベロ・オリゾンテ市に本拠を置くアトレチコ・ミネイロを1対0で下したと12日付伯字各紙が報じた。
 夜の9時45分と遅い開始にもかかわらず、6万人を超える観衆が集った試合で唯一のゴールが生まれたのは後半34分だ。敵陣左サイドで得たフリーキックに途中出場のバストスがヘッドであわせ、決勝点となった。
 この直後、事件が起きた。一階席にいた観客が喜びの余り最前列に殺到したため、重さで柵が倒れ、20人余りの観客が3メートルの高さから前のめりに転落したのだ。
 少なくとも10人が競技場で手当てを受け、重傷者8人はサンルイス病院に搬送された。最も重傷だったのは腕を骨折した男性のケースだった。
 一部の選手たちも救助活動に参加した。サンパウロFCのウェズレイは倒れていた少女を抱えあげ、芝生の上に運んだ。試合は5分ほど中断した後、再開された。
 「怪我はなかったかとても心配だ。落ちた人たちに何もなければ良いが」(サンパウロFC、ロドリゴ・カイオ)、「誰も重傷者が出ないと良いけど」(サンパウロFC、ガンソ)など、選手達は口々に、落ちた観客への配慮を口にした。