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■訃報■「寿司丹治」店主 丹治三夫さん

 「寿司丹治の店主」としてブラジル社会に広く知られるサンパウロ市在住の丹治三夫さんが11日、複数の内臓疾患により市内病院でなくなった。享年83。12日に葬儀・火葬がとり行われた。
 丹治さんは戦後移民で、57年に渡伯。最初はサンパウロ州アダマンチーナ市のコーヒー農園に従事した。その後、モジ・ダス・クルーゼス市で果物栽培を始め、20代後半にサンパウロ市へ転居した。
 渡伯前に食品関係で働いていた経験を活かし、リベルダーデ区エステダンテ街などで『寿司丹治』を約30年に渡って経営。日本食店の常連客が日本人ばかりだった70年代から、ブラジル人客を大事にし、多くのブラジル人日本食評論家に愛された。
 閉店後もブラジル人経営の飲食店を回り、寿司職人として活躍していた。