ブラジルのバレーボール黄金期に男子チームの柱として活躍してきたセルジーニョとムリーロが、リオデジャネイロ・オリンピック後に引退する意向を表明している。
ベルナルジーニョ監督の下で10年以上、チームの柱として若手を動機付け、プレッシャーの中でプレーするための心得や経験を伝えてきた2人が、今大会を最後に引退するという。
03年~12年のブラジルは、世界選手権で7回優勝、オリンピックでも金1個、銀2個を獲得など、華々しい成績を残してきた。それだけに、自国開催の大会でメダルをとの期待は大きく、若手が感じる圧力は想像以上だ。
「ジオヴァニやマウリシオといった大先輩から学んだ事を若手に伝えておく番だ」というムリーロ(35)は、肩の手術を2度受けており、「10年前やロンドン大会の時の自分ではない」と言いつつ、3度目のオリンピックに臨む。
史上最良のリベロと呼ばれ、4度目となるオリンピック挑戦のセルジーニョ(40)は、「サクアレマ(代表チームの練習場)に来て初めて、代表チームの何たるかが分かる」が持論で、「40の俺がボールに飛びついているのに、俺以上に練習しなくてどうする」と若手を励ます。
エスタード紙記者にも「最後のオリンピック」の言葉を繰り返したセルジーニョは、「バレーボールの選手になる事が夢だったけど、今は辞めるのが夢。バレーは大好きだけど、もう機械呼吸の状態だからね」と冗談を飛ばした。(10日付ア・タルデ紙サイトなどより)
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