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被害に遭ったポンテ・アルタ・ド・ノルテの様子(Defesa Civil de Santa Catarina)
被害に遭ったポンテ・アルタ・ド・ノルテの様子(Defesa Civil de Santa Catarina)

SC州突風被害で4人死亡=多くの家畜も被害に遭う

 サンタカタリーナ(SC)州内で15日、三つの自治体で強風が発生し、少なくとも4人が死亡したと16日付G1サイトが報じた。
 ポンテ・アルタ・ド・ノルテ(PAN)市では強風で家屋が1軒崩壊し、フランシスコ・アウヴェス・デ・プロエンサさん(90)、ダニエル・ダ・シウヴァ・ファリアスさん(62)、ヴァウジヴィナ・アウヴェス・デ・オリヴェイラさん(55)の3人が死亡した。同市では強風により8軒が全壊、6軒が部分的に損壊した。
 この突風で20人が病院に運ばれた。大半は手当後に退院したが、頭骸骨損傷を起こした女性1人は、100キロ余り離れたカサドール市の病院に転院、加療中だ。
 同州北部のポルト・ウニオン(PU)市では、別荘管理人のアルトゥール・レオノール・レベインさん(54)が飛んで来た倉庫の屋根に直撃されて死亡した。同市では牛や羊などの家畜にも大きな被害が出た。また、トラック横転事故も起きており、最大風速は115~170キロ/時に及んだ可能性がある。
 同州の気象観測機関であるSC州環境資源・水理気象情報センター(Ciram)は、PAN市とPU市では、猛烈な下降気流が地面に衝突して四方に広がる「ダウンバースト」が発生した可能性があると見ている。
 一方、国立気象観測所(Inmet)は16日朝、時速90キロにも及ぶ突風は急速に発達、消滅した寒冷前線が引き起こしたとの見解を発表した。アグア・ドッセ市では15日夜、時速91キロの風を観測したが、夜だったため、原因解明は困難だとしている。