サンパウロ市役所の発表によると、サンパウロ市では今年に入って最初の4カ月で、1273本もの樹木が倒れたと、18日付エスタード紙が報じた。
この数は、1~4月で1617本が倒れた15年に次ぐものだ。「倒木本数は気象条件で左右される」とサンパウロ市各区連携管理官のフェルナンダ・ソリガ・ヴォウタン氏は語った。
ヴォウタン氏は倒木の主要因を強風だとしているが、歩道を平らにするため、樹木の根を切ったために倒れたり、シロアリや菌類によって根や幹が腐食する例もある。
サンパウロ市は今週中に嵐で倒れた樹木の健康状態の検査を終える予定で、状態が良かったが強風で倒れた本数を明らかにする。
消防は、17日の朝だけで、大サンパウロ市圏で42本の木が倒れたと発表。エレトロパウロ社によると、サンパウロ市とその周辺都市では110カ所で停電が発生したという。
サンパウロ市西部ペルジーゼスのアパートでは、少なくとも14の窓ガラスが風雨のために割れた。窓を閉めようとした際にガラスが割れて手を切ったアントニオ・フォルチーニさんは、「生まれて一度も体験した事がない、ハリケーンがやってきたようだった」と語る。
同じく西部のピニェイロスでは、アラサー墓地の外壁が30メートルに及び、道路側に倒れた。遺骨安置室のある塔60が傾いたが、中の遺骨に損傷はなかったという。