リオ市北部の海軍教育センターで19日、ラウル・ジュングマン国防相が、リオ五輪期間中の警備のために国家安全保障部隊(FNS)9300人の派遣が可能になったと発表したと同日付G1サイトが報じた。
16日現在の派遣人数は7300人だったが、同相は「アレッシャンドレ・モラエス法相がサンパウロ州から2千人のFNS増員が可能との連絡を受けた」とし、競技場での警備がより堅固になるとの見解を明らかにした。
同相は、サッカーの試合が開催される5都市とリオ市には3万8千人の兵が派遣される事と、五輪期間中は警官が1万8千人、パラリンピック期間中も1万6千人が増員される見通しである事も発表した。
リオ市内では最近、麻薬密売者同士や警官隊との銃撃戦などで、流れ弾による被害が続出しているため、2014年のW杯の時同様、ファヴェーラへの陸軍派遣要請があったかとの質問も出たが、同相は「ファヴェーラや特定のコミュニティへの陸軍派遣要請は出ていない」と答えた。同相によれば、治安確保のための情報活動は現在も行われているという。