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ブラジル人は亜国人より本を読む=調査方法に微妙な差あるも

 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)ラ米・カリブ地区での読書熱に関する地域研究センター(Cerlalc)が19日、ブラジルの人は2015年に平均4・7冊の本を読んだと発表したと同日付G1サイトなどが報じた。
 同センターによると、アルゼンチンでは3冊、コロンビアでは2冊しか読まなかったという。
 一方、読書研究所の依頼でブラジル世論調査・統計機関(Ibope)が、「私は本を読んでいる」という人に聞いたところ、ブラジルの読書家は7・7冊読んだが、亜国は6冊、コロンビアは4・2冊だったという。
 この数字はCerlalcとイベロ・アメリカ諸国教育科学文化機関(OEI)の指導を受けてまとめたもので、全体または一部を読んだ本の冊数を聞いたものだ。
 だが、これら3カ国での調査では「読書家」の定義に微妙な差がある。
 ブラジルの調査での読書家は、最近3カ月間に最低1冊の本の全体または一部読んだ人を指すが、コロンビアでの読書家は、最近1年間に最低1冊(全体または一部)を読んだ人だという。
 Cerlalc理事のベルナルド・ハラミージョ氏は、各国の調査結果は各々の国の実情に合わせて解釈すべきとした上で、「各国の人が読んだ本の冊数は大切な指標のひとつであり得るが、それ以外にも各々の国で本を読む事を推奨する公的な政策の実態を明確にする指標があるはずだ」と述べている。