先日、ブラジル日本会議の懇親会を取材に行ったところ、「一世高齢化や人口減少によって、次世代にどう日本の心を繋げていくか」といった危機感がひしひしと伝わってきた。とりわけ、日本語世界は消滅しつつあると危惧している。
日本の心を学ぶには、日本語を習得することが本来であれば一番だ。日本語でなければ感じ取ることのできない繊細な味わいや機微を多分に含んでいる。言語には、その国の深い歴史や国民性が反映されるという。
オーリャ子の通うアリアンサの日本語クラスでは、日本に関心を持った非日系人も熱心に学んでいる。身の回りに日本語話者のいない生徒が、漢字や会話で日本語を学べるゲームを一年間かけて開発し、紹介していた。
ブラジルには、先人のこれまでの努力の賜物で、日本文化が至る所に根付いている。非日系人も含めて幅広く働きかけるのが、日本の心をより広める近道だろう。(航)
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