マラニョン(MA)州の治安が非常に悪化し、フラヴィオ・ジーノ同州知事(共産党・PCdoB)が法務省に対し、各州警察や消防の選抜隊からなるフォルサ・ナシオナル(FN)の派遣を要請、23日から任務に当たり始めたと23日付エスタード紙が報じた。
MA州都サンルイス市と周辺地域での暴力の連鎖は19日からとみに悪化し、21日までに少なくとも14台のバスが襲撃され、その内6台が炎上。50人以上の容疑者が逮捕された。
同州市警の発表によると、FN128人は、市内に蔓延する暴力の連鎖に立ち向かうため、23日より配備に付いたという。
今回の暴動を扇動しているのは、同州でも最も危険な犯罪組織「ボンジ・ドス・40」の首領エリアキン・マシャド、通称〃サジラッキ〃と見られている。同州保安局が盗聴に成功した通話では、エリアキンが詳細な指示を送っている様子が傍受された。同州法務・刑務所運営局は、刑務官補佐のジウヴァン・コルデイロ氏が今月初め、ペドリーニャ総合刑務所内で犯罪集団に殺されて以来、囚人の待遇や面会規定を厳しくしたことへの反発と見ている。
市民に落ち着きを与えるため、ジーノ知事は21日夜、警察によるパトロール活動に同行した。アレシャンドレ・デ・モラエス法相にFN派遣を要請し、警備を強化した同知事は「警察は社会秩序を守るため、常に市民の傍にいる」と語った。