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リオ=ジカ熱研究の資料が盗難に=細菌学の権威の空港で被害

 ブラジルにおける細菌学の権威がリオの空港でジカ熱についての研究資料が入っていたラップトップ・コンピューターを盗まれたと24日付エスタード紙が報じている。
 被害にあったのは、リオ連邦大学(UFRJ)のアミルカール・タヌーリ教授で、事件は18日の午後9時ごろ、リオ市のサントス・ドゥモン空港で起こったという。
 同教授によると、同空港の着陸ロビーの側にあるタクシー乗り場にいたところ、携帯電話が鳴ったため、それに答えようとして、コンピューターの入ったカバンから手を離してしまったという。
 その瞬間、タヌーリ教授のかばんはひったくられた。後にいた女性の証言によると、犯人は2人組だったという。同空港のタクシー乗り場は暗く、盗難が目立つ場所にもなっていたという。
 同教授は被害を届け出たが、そのタクシー乗り場は暗く、防犯カメラの映像を解析しても車のナンバープレートや犯人像を確認するのは困難で、探し出すのはかなり難しい状況だという。
 盗まれたカバンの中のコンピューターには、ジカ熱に関する貴重なデータがあり、コピーがとってなかったデータは再調査が必要となる。そのひとつは、パライバ州カンピーナ・グランデで、ジカ熱に伴う小頭症で亡くなった2人の赤ちゃんに関する研究。また、ジカ熱に伴う小頭症に対する対策として、抗マラリア剤のクロロキンを使った実験の検証データなども含まれていたという。