セアラー州司法市民局によると、21~23日に複数の刑務所で暴動が発生、囚人18人が死亡したと24日付伯字紙、サイトが報じた。
当局によると、死者は囚人同士の喧嘩により発生した。アレシャンドレ・モラエス法相は23日、カミーロ・サンタナ同州知事(労働者党・PT)の要請で、治安改善のために警察、消防の選抜隊からなるフォルサ・ナシオナル(FN)の派遣を認めた。
サンターナ知事は21日朝、危機管理対策本部を設け、同本部に詰めっきりだ。「刑務所の秩序回復のため、22日にFN出動を要請した。所内は暴動で破損し、修復までは厳重警備が必要だ。今回の出来事を深く嘆き、FNと共に早急な秩序回復を目指す。治安回復のために必要な事は全て、断固たる決意で行う」と同知事は語った。
暴動の発端は21日、囚人の家族が職員ストを理由に面会を断られた事だ。州政府は危険手当増額を決め、職員側も合意したが、秩序回復の兆しはまだ見えない。死亡した囚人達は強盗殺人、薬物や武器の密売、窃盗、殺人などで収監されており、死者の数は3日間で18人に達した。
警察と刑務所職員はアジェンテ・ルシアノ・アンドラデ・リマ刑務所で新たなトンネルも発見したが、脱走は確認されていない。同刑務所には、10年前に中銀から1億6400万レを盗み出した事件の主犯者、「アレモン」ことアントニオ・ジュシヴァン・アウヴェス・ドス・サントスが収監されている。