【既報関連】23日付で企画相辞任に追い込まれたロメロ・ジュカー民主運動党(PMDB)党首に続き、レナン・カリェイロス上院議長にもラヴァ・ジャット作戦(LJ)を妨害する意図がうかがえる発言の盗聴が漏洩し、PMDBにさらなる激震が走っている。25日付フォーリャ紙が報じている。
今回の録音も、昨日付で報じたジュカー氏のもの同様、元トランスペトロ総裁のセルジオ・マシャド氏が3月に隠し録りしたものだ。LJで容疑をかけられているマシャド氏は、連邦警察への報奨付供述に応じる準備として、これらの録音をはじめていた。
この録音の中でレナン議長は、LJでの報奨付供述に関し「逮捕者に報奨付供述を行うのをやめさせる必要がある。そのための法改正が必要だ」と語った。レナン氏とマシャド氏は、報奨付供述はあくまでも二次的な証拠に過ぎず、そうした二次的証拠での逮捕は法律違反だとしている。
レナン議長の名前もLJに関与した逮捕者の報奨付供述の中でしばしば登場しており、最高裁にも複数の捜査要請が出ている。
またレナン氏は、その法改正を強固なものにするために、最高裁判事と話し合いをする必要もあると語った。
この話は、ジウマ大統領がLJの捜査を容認している間にオデブレヒト社元社長のマルセロ・オデブレヒト被告が報奨付供述を行う可能性が出て(既に最高裁も承認)、同被告に14年の大統領選の会計報告を暴露されたら一巻の終り、という文脈での話だった。
マシャド氏とレナン氏は3月の時点での政権の行方についても語っており、レナン氏は「議会内閣制の枠組みを採るが、より権限の大きな大統領を持つ〃半大統領制〃到来がプランA、大統領罷免がプランB」と述べている。
さらにレナン氏は、デウシジオ・アマラル上議(当時)が報奨付供述に応じようとしているのを知り、14年大統領候補のアエシオ・ネーヴェス上院議員(民主社会党・PSDB)が焦って自分に声をかけてきたことも明かしている。
これらの件は実行に移されてはいないが、ジュカー氏もLJ妨害の意図のある発言で職務を追われているだけに予断を許さない。レナン議長が議長を追われれば、議会運営面のみならず、テメル暫定政権の政治運営にも響きかねない。
なお、最高裁のテオーリ・ザヴァスキ判事は24日、マシャド氏の報奨付供述を認めている。
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