ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

大統領罷免=8月決着を目論む暫定政権=〃脛の傷〃痛まぬ内の幕引き=先延ばしを図るPTサイド

 【既報関連】トランスペトロ元総裁のセルジオ・マシャド氏と最高裁の間で報奨付供述成立の合意がなされたことで、暫定政府によるジウマ大統領を正式に罷免に追い込む動きが早まりそうだと26日付エスタード紙(E紙)が報じた。
 暫定政府は、現在なら大統領免職に必要な、全81上議中54票の罷免賛成票が確保できるとの見込みの下、政権基盤が揺るがないうちに、停職中のジウマ大統領(労働者党・PT)の罷免をと望んでいる。
 E紙の調べによると、マシャド氏は、これまでに録音が暴露されたロメロ・ジュカー元企画相、ジョゼ・サルネイ元大統領、レナン・カリェイロス上院議長(全て民主運動党・PMDB)以外にも、ミシェル・テメル大統領代行を支える主要人物について、供述の中で語ったという。
 25日、上院の罷免審議特別委員会が再び動き始め、今後の日程調整を行った。同委員会報告官のアントニオ・アナスタジア上議(民主社会党・PSDB)は、罷免審議を8月初旬に終わらせる(8月中に弾劾裁判を行う)案を提案した。これは、同委員会委員長のライムンド・リラ上議(PMDB)が当初示していた「5月12日のジウマ大統領停職より、120日前後」の目安(9月結審案)を1カ月早めるものだ。シモネ・タベッチ上議(PMDB)は「罷免まで180日や120日もかかるのでは遅すぎる。90日でやるべき」とし、さらに20日早める案も提案した。
 日程承認は6月2日の委員会で行われる。PT側からは反発も出ているが、短縮案が通る見込みだ。政府側には、8月16日の地方選キャンペーン開始前に罷免手続きを完了する狙いもある。
 アナスタジア案では、告発動機の正当性を評価し、罷免審理(弾劾裁判)開始の是非を問う投票が8月1日か2日となる見込みだ。「罷免法」によると、審理開始が決まればジウマ氏は被告となり、48時間以内に決定の内容がジウマ氏に通達される。その後の審理はリカルド・レヴァンドフスキ最高裁長官が取り仕切り、10日以内に罷免最終投票を行う。現時点では、最終投票は8月15日以前となる見込みで、上院議員54人以上が賛成すれば、ジウマ大統領の罷免と8年間の被選挙権停止が確定する。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button