リオ市西部バロンの丘と呼ばれるファヴェーラで、16歳の女子青年が武装男性30人余りに強姦される事件が発生。被害者の写真やビデオがインターネットで流れ、世界中を震撼させたと27日付伯字紙が報じた。
被害者は21日未明、3年前から付き合っていた恋人を訪ねた。二人だけでいたはずなのに、意識を失い、目覚めた時は22日で、見知らぬ家で全裸、薬物のため体の自由も利かない状態で、小銃や拳銃を構えた男達に囲まれていたという。
男達の留守を見計らって男物の破れた服を着、裸足で髪も乱れたままという姿でタクシーに乗って帰宅したのは24日。その日の内に40秒程のビデオが流れていると知り、バロンの丘に戻った被害者は、麻薬密売者の首領を探して紛失した携帯電話を探している事と強姦された事を告げ、調べてやると言われた。
被害者は家族には何も言ってなかったが、24日には全裸で意識を失った状態の写真とビデオが流れ始めたため、25日には家族も事件に気づき、言葉にならない程のショックを受けた。
ビデオには、男達が笑いながら被害者の体に触れ、「見ろよ、どこをマレッタの高速列車が走ったか。俺達がその高速列車さ」「30人以上がこいつを犯したのさ」と言う様子も映されていた。マレッタは、14年にパラグアイで逮捕されたルイス・クラウジオ・マシャドと呼ばれる麻薬密売密売者の首領だ。
被害者は26日に病院に行き、性病予防用の薬を飲んだ。市保健局は精神面でのケアも提供する意向だ。この事件は世界中に知れ渡り、国連関係者からも彼女を支援するメッセージが届いた。
市警のコンピューター犯罪撲滅部と青少年被害者保護部は26日夜までに、ビデオに写っていた41歳男性と被害者の恋人(20)、ビデオや写真を流したとされる19歳と20歳の青年の4人への逮捕令状を要請、残りの容疑者に関する情報提供も求めている。
14年の統計ではブラジルでは11分に1件、強姦事件が起きている。
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