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いつまで続く強姦文化?=リオの事件は氷山の一角=担当警部も配慮のなさ露呈

 【既報関連】21日にリオ市西部のファベーラで起きた16歳少女の集団強姦事件の捜査は継続中で、30日は容疑者6人の逮捕と携帯電話やコンピューター押収のための作戦も敢行されたが、6人は逃亡中と同日付各紙サイトが報じた。
 同事件では、無意識のまま裸で横たわる少女を取り囲んだ男達が彼女を乱暴に動かしたり嘲ったりする様子やセルフィーを撮る姿を映した動画や写真がネットで流れた。警察や州検察局は写真や動画を見た市民からの通報で事件を知ったが、これらのネット情報は、男性至上主義や強姦(レイプ)を許す文化への批判や怒りを湧き起こし、抗議行動も発生した。
 事件発覚のきっかけがネット上に流れた動画や写真だった事もあり、市警の捜査は、コンピューター犯罪撲滅部(DRCI)を軸に、青少年被害者保護部(DCAV)が協力する形で始まった。
 しかし、少女の弁護士と州検察局がDRCIのアレサンドロ・チエルス警部による事情聴取のあり方は不適切と苦言を呈したりしため、フェルナンド・ヴェローゾ市警司令官が29日、同件担当をDCAVのクリスチーナ・ベント警部と専門捜査総局に切り替えると発表した。少女や弁護士によると、チエルス警部は少女への気遣いも見せずに目の前に写真やビデオを置き、「集団性交を行う習慣があるのか」「集団での性行為は好きなのか」などと尋ね、本人の責任だといわんばかりの態度を示したため、少女は供述を止めたという。
 同警部はベント警部が心理学者と共に事情聴取を行った後も少女から供述をとっており、ベント警部は配慮の欠如を指摘していた。被害者が青少年の時の事情聴取は心理学者か社会福祉士、教育学者が同席し、隔離した部屋で行う事と、公判までに1回だけが原則だ。
 ブラジルでの強姦被害は11分に1件、リオ州では1日に13件というが、届けが出ていない例も含めれば、実際は10倍との声もある。29日付エスタード紙によると、性的または肉体的な暴力故に統一医療保健システムを利用した女性は4分に1人に上るという。
 被害者の少女は脅迫も受けており、警察の保護下に置かれた。今回の事件が公になった27日以降、男性と女性の間の社会格差や性犯罪の多さ、性欲を抑制できずに女性を慰み者にする男性が多い事など、強姦を助長する文化が根強く残っているとする社会学者らの弁を伯字紙が連続して掲載している。アレッシャンドレ・ダ・モラエス法相は31日、国家人権局や女性政策局も交えた会合を開催する予定だ。

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