いよいよ目前に迫ってきた日本祭り(7月8~10日)――。ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)の「5月度代表者会議」が25日、文協ビル同会議室内で行われ、第19回日本祭り、県連創立50周年記念式典に関する議題などの報告が行われた。赤字額27万9千レアルと見込まれていた予算については、遅れに遅れていた「連邦政府のルアネー法申請」がようやく認可され、黒字見込みに転じた。
今年の日本祭りのテーマは「スポーツと健康」だ。リオ五輪にちなんで、心身鍛錬によるスポーツの意義を発信することが目的だ。
会場ではスポーツコーナーが開設され、柔道や卓球などの競技が行われる。競技などの詳細については現在調整中だが、柔道などの有名なブラジル代表クラスの選手を招聘して、競技を実際に披露することを検討しているという。
また、日本政府からは昨年同様、農水省、経産省、観光庁が参画する。昨年の農水省ブースでは日本の専門家が「飾り巻き寿司」を披露し、有名な当地漫画の登場人物「モニカ」の顔を巻き寿司で再現、笹切り職人も実技を披露するなど話題を呼んだ。
加えて、今年は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会も出展することが確定し、来場者の疲れを癒す「足湯」コーナーを設けることも明らかとなった。
市川利雄実行委員長は「中南米最大のサンパウロ・エキスポという素晴らしい会場でやるからには、盛大な祭りにしなくては。誇りを持って一致団結しよう」と協力を呼びかけ檄を飛ばした。
同会場自体は10年以上使用しているおなじみの会場だが、一昨年来の大幅改修工事がようやく終了。今年は、5千台収容可能な立体駐車場や会場までの遊歩道、さらに会場まで新たに2つの道路も完備された。
リオ五輪の次は東京だけに、「今回の祭りの目玉に」というぐらいの意気込みが感じられる、昨年以上に力の入った日本側の取組みが期待されている。
加えて、県連創立50周年については交渉中となっていた会場が決定。8月7日午前9時半から、サンパウロ州議会内フランコ・モントーロ講堂で行われることになった。河村健夫元官房長官招聘や、日本での県連の認知向上のために尽力してきた本橋幹久元会長(鳥取)が引き続き同記念事業を支えており、ようやく招待状が完成した。
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